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大腸がんが末期症状になってしまった【余命半年】

本日お話するのは、大腸がんの中でも直腸がんが末期症状になってしまい、余命が約半年と医師に告げられた本村和寿さん(仮名)、58歳の話です。

本村さんは金物を扱う店舗を経営しているため、特に会社での健康診断があるわけでもなく、普段は検診等は受けていなかったそうです。そのため、大腸がんであることに気づかず、発見当時にステージ3に症状が進行していたと言います。

大腸がんの場合、便潜血検査と呼ばれる方法で初期症状のスクリーニングができるため、早期に発見できることも少なくありません。しかし、本村さんの場合は末期症状とは言わないまでも、すでに見つかった時点で症状の悪化が進んでいる状態でした。

一度は手術を行ったそうですが、その後に再発してしまったという話です。すでに転移してしまっていたようで、それ以降は完治を目的にした治療ではなく、長期生存が治療目的に変わりました。

「トイレに行っても、なかなか出なくなってね。便も細くなったし、拭いた後に血がつくようになって。それで病院に行ったんだけど、まさか大腸がんとは思わなかった。てっきり痔だと思って高をくくってたから。」

「直腸がんなんて言われても、ピンと来なくてね。大腸がんって医者が言い直して、ようやく分かったけど。告知の時は驚いたというより、頭が動かなくなっちゃって。ああいうのを頭が真っ白になるっていうのかな。」

仕事廃業の決断

「まだ余命が宣告される前の話だけど、そろそろ大腸がんが治りそうにないって思い始めてから、店はたたんでね。末期だと言われたわけじゃないけど、もう仕事をする気がなくなって。」

「儲かってる店じゃないから、むしろ引き際としていい機会だと思ったんだけど、やっぱり思い入れがあったんだな。せいせいするかと思ってたけど、店が空になったのを見たら、涙があふれてきて。」

「保険には入ってたから、治療費の心配はいらないけどね。女房はパートに出るようになって、これから先はどうなるのか・・・」

「生命保険には入ってなかったから、大腸がんで俺が死んだ後は困るんだよ。結局、子供達に迷惑かけることになると思うけど。」

まだ生命保険に入るには早いと思い、先延ばしにしていたことの後悔を本村さんは何度も口にしました。大腸がんが末期に近い状態にまでひそかに進行していることなど、知るよしもなかったのだから仕方ないでしょう。しかし、残される奥さんのことを語る時、そこには後悔がにじむのです。

「自分が死ぬことも悔しいけどさ、やっぱり準備ができてなかったことが残念なんだよね。結局商売もどうにか食ってける程度だったし、大した蓄えもないからね。保険は入っとかなきゃだめだったな。」


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<大腸がんとは>

大きく分けて結腸がん・直腸がん、その他に分けられる。これは大腸がんをさらに細分化したもので、どの部位に腫瘍が発生したかによる分類。

大腸がんは便潜血検査のほか、その後に内視鏡や画像診断で詳しく検査することで早期発見も可能な反面、見つけるのが遅いと命取りになる。

日本人の間でも増加傾向が見られ、食事の西洋化が原因の一つと見られている。大腸は消化器官の一部だけに、食事との関係が深い病気。

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