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肝臓がんが末期症状に進行し、余命が・・・

今回お話を聞いたのは、肝臓がんが末期症状に至り、余命の宣告もすでに受けている田沢信彦さん(仮名)です。56歳の時に発見後治療を開始したものの、完治には至らずにこの3年の間に悪化してしまったそうです。

「最初に肝臓がんと聞いた時には、まさかという気持ちと、そう来たかという思いと、両方がありました。C型肝炎ウイルスに感染していたのは分かっていたので、どこかで肝臓がんの可能性も理解していたんです。」

「最初のうちに考えたのは、趣味の登山をいつまで続けられるかということでした。肝臓がんの症状がどのようなものかも詳しくは知りませんでしたが、重い病気になって続けられることじゃないわけですし。」

「肝臓がんがなくても、体力の衰えとの戦いの部分はあったので、病気発覚から3ヶ月ほどは葛藤があったものの、その後は急に登山への情熱が覚めてしまったんですね。国内外の名峰で制覇したい場所をリストアップしたり、危険度の低い山をさらに絞り込んだりもしていたのですが、それら全部を白紙に戻しました。」

「肝臓がんの治療って怖いじゃないですか。なんか、もう山に遊びに言って達成感とか得るよりも、事なかれ主義かもしれないですが、無事に生きてたいという気分になって。登山でスリルとか味わいたくないんですよね。とにかく穏やかに暮らしたい。」

まだ末期症状に至る前の段階でも、田沢さんの心境は大きく変化したようです。ちなみに、田沢さんは大酒飲みというわけではなく、飲むのは週に1回程度。量も多い時でワイン1本弱。普段はその半分程度と言います。

治療を通して感じた絆

「肝臓がんになってからね、家内が甲斐甲斐しく面倒を見てくれるようになったというか。元気な時でも気遣ってくれるんですよね。新婚の時以来ですよ。」

「ただ、末期だって言われた時には落ち込みましたね。ああ、もう家内を置いてこの世を去ることになるんだって思って。余命とかを考えると、明らかにそうなるわけですから。」

やはり家族を残していくことになることが気がかりなようでした。これまでに他の末期がんの方に聞いても、多くの方に共通する点でした。


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<肝臓がんの基礎知識>

肝臓がんは45歳以降に増える傾向にあり、肝細胞がんと胆管細胞がんの2種類がある。割合としては、肝細胞がんが約95%となっているので、通常は肝臓がんと言えば肝細胞がんを指すことが多い。

治療法は他の癌の治療とはかなり異なり、熱で患部を焼き切るラジオ波治療やエタノール注入療法(エタノールを患部に注入)、肝動脈塞栓術(栄養や酸素が病巣に届かないようにする)といった方法が用いられている他、手術も行われる。

沈黙の臓器と呼ばれる場所だけに自覚症状が乏しく、発見した段階で症状が悪化していたり、末期になっていることもある。

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