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大腸がんの末期とは転移が複数の臓器へ進んでいる場合等で、完治が困難な状況になります。早期発見すれば内視鏡的治療や手術で病巣を切除することができますが、末期になってしまうと十分な効果を得られなくなります。 大腸がんの末期症状原発巣による症状として嘔吐や腸閉塞を起こすだけではなく、倦怠感や体重減少等の全身症状、さらに転移による症状が現われます。転移は肝臓や肺、腹膜等に多く見られ、それぞれ転移した場所によって特有の症状を示します。 末期大腸がんになってからの発見検査によって見つかった時には、すでに症状が進行している場合もあります。このような場合には、転移が先に見つかる場合もあります。特有の兆候というものがほとんどないため、日頃から定期的に検査を受けておくことが早期発見のために役立ちます。 末期大腸がんの治療原則として手術は行えませんので、抗がん剤や放射線治療を行います。その他に、痛みをコントロールするために鎮痛剤を用いることもあります。余命の延長だけではなく、苦痛を和らげることによってQOL(生活の質)を向上させることも治療の重要な目的となるため、希望がある場合には主治医に伝えましょう。話し合うことによって、余命を尊重するか、生存期間を楽に過ごせることを重視するかといった点において共通の方針を探すことができます。 |
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