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末期症状の胃がんで余命も宣告されてしまった

「胃がんが末期症状になるまでに、何かできたことがあったと思うんですよ。余命まで宣告されてしまって、今では遅いんでしょうが」

こう語るのは、61歳の河野洋平さん(仮名)です。3年前に胃がんが発見され、その当時はステージ2だったのですが、徐々に進行して今ではステージ4、末期症状と言える段階に達し、先日、余命も宣告されたということです。

「いや、嫁さんも先立ってしまっていますし、息子たちには弱気な所は見せられませんからね。一応、親父としての威厳もありますから。でも、余命なんて宣告されると黙ってるのが辛くて。今日は弱音とか愚痴も言っちゃうかもしれませんが、大目に見てください」

温和そうな人柄が伝わってくる方でした。息子さんたちは玩具メーカー会社と流通系の会社にそれぞれ勤め、すでに家庭も持っているそうです。今は一人暮らしをしながら、会社を退職して病院通いをされているのですが、胃がんが発覚しても定年までは退職せず、そのまま勤め上げたといいます。

手術の後の入院などがあったので、もちろん一時的に仕事を休んだことはあっても、胃がんの治療と仕事を両立させ、無事に定年を迎えたというのですが、河野さんが言うには、「会社辞めたら社会との接点がなくなるから」ということでした。

実際、会社を辞めた後の生活というのは、ヒマで仕方ないそうです。これまで仕事に人生を捧げてきたのに、退職後は誰が訪ねてくるわけでもなく、妻もすでに亡くなってしまい、1人で家にいるだけ。胃がんのこともあり、自由に動き回る気にもならないという状態です。

すでに胃も半分摘出してしまっているので、最近では食べることもあまり関心がなくなり、何となく毎日を過ごす以外にできなくなってしまいました。

胃がんが悪化するまでにできたこと

「もっと早く会社を辞めて、胃がんが分かった時点で療養に務めるとかね、食事をもっと健康的にするとか、そういう方法もあったのかもしれませんね。妻が亡くなってからは外食ばかりで、栄養管理とかも問題あったでしょうから。今さら後悔しても仕方ありませんがね。」

「胃がんが発覚した後も仕事を続けたなんて言うと、社内ではちょっとした英雄扱いなんですがね、実際は他にできることがなかったんですよ。いきなり社会からほっぽり出されて、毎日一人で家にいるなんて、その時点で生きてるのかどうか分からないから。」

仕事を続けたことの後悔と、それは仕方ないという思いと。斎藤さんの中でも、2つの思いが共存しているようでした。

たしかに胃は消化器官であるだけに、胃がんと食事の間には密接な関係があり、特に塩分の取り過ぎや、焦げたもの、保存状態の悪い食べ物(腐っていたり、カビが生えていたり)は胃がんの原因になります。

その意味では、食事を変えていたら胃がんの進行状態は違ったかもしれませんし、ひょっとした末期症状や余命わずかな状態にまで発展することはなかったのかもしれません。

「たられば」の話になってしまいますが、この点は河野さん自身も悔やんでいるところでした。

余命に安心も

「定年退職してから1年半ほどですがね、退屈なんですよ。ほら、給料は悪いのに再就職したり、シルバー人材なんとかっていうのでボランティアしたりする人がいるでしょ。その気持が分かるんです。このまま家にいたら、無味乾燥すぎて。余命宣告って、どこかで安心もあるんですよ。妻の元に行けると思うとね。」

河野さんの表情を見ていると、強がっているようには見えませんでした。末期胃がんの厳しい現実を受け入れているという側面と、それなしでも退職後の孤独な生活は辛いという思いが交錯しているように感じました。

たしかに、河野さんが末期胃がんではなく健康な体だとすれば、平均寿命まで20年ほどあります。その間、暇を持て余しながら生きていくとすれば、それはそれで辛いのかもしれません。

「末期になったり、余命を先生に伝えられたのは最近だけど、胃がんになってからは随分たちますからね。もう61年も生きたし、十分な気もするんですよ。こんなこと言うと、息子たちは「もっと生きろ」と怒るかもしれませんがね」


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末期がんから生還した人の共通点とは?

<胃がんとは>

日本人の癌による死亡原因第2位の病気。会社等の健康診断でもバリウムを飲んでのレントゲン検査や内視鏡検査が行われるため、これがきっかけで発見されることも多い。

生存率は低くはなく、特に初期症状の段階で発見出来れば、内視鏡治療を行うことができ、この場合には体への負担も少ない。

ただし、罹患率(胃がんになる確率)は癌の中でも高い上、症状が進行すると治ったように見えても再発することが増える。また、スキルス性胃がんの場合には早期発見が難しく、見つかった時には末期症状のことが多い。

手術を行う場合には切除範囲にいくつか種類があり、術後の食事にあまり影響のない場合から、胃を全摘出する場合まであり、後遺症の程度も変わってくる。

抗がん剤治療では、TS-1やシスプラチン、パクリタキセル等が用いられる。

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